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遺言書(終活)

初めてでも簡単30分で出来る遺言書の正しい書き方

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相続はある日突然に起こります。

うちは家族仲が本当に良いから大丈夫だろう、等分に分ければ良いんだから問題ないよ、そんな声をよく耳にします。
しかしながら、相続争いは資産5000万円以下の家庭が3/4を占めています。
マイホームなどの不動産は処分しにくく価値も変動します。
残った親を誰が面倒見るべきか、実際に面倒を見た者の寄与をどう算定すべきか、悩ましい問題が詰まっています。

今、生前に遺言書を書く人が増えています。
自分の亡くなった後も家族で争うのはやめて欲しい、残った配偶者の面倒を子どもたちにしっかりみてやってほしい、自分の意志を尊重した遺産の使い方をして欲しい、そのような想いから遺言を書かれるのだと思います。

初めてでも簡単30分で出来る遺言書の正しい書き方

1 自筆証書遺言の基本

(1)特徴

作成方法は本人が自筆で書く必要があるものの、書き方は自由で他人に知られず証人・立会人は不要です。
費用もかかりません。
署名押印はいずれも必要ですが、印鑑は認印で足ります。
ただ、死後発見されない、紛失のおそれがあります。
死後、家庭裁判所の検認が必要です。

(2)ポイント

  • 書き方は自由ですが、条件をみたしていないと無効となるおそれがあります。
  • 全文、日付、氏名のいずれも必ず自筆で書き、押印すること
  • 日付は特定される書き方で書き、年や日が抜けているなど特定できないものはダメ
  • 加除訂正は方式に従って記入すること
    例:何行目の何字を訂正し、何字加入(削除) と欄外に記入し、署名
  • A4でボールペン、万年筆が無難です。
  • 封印は自由ですが、改鼠を防止すべく封筒に入れ遺言書の印で封印するのが無難です

2 自筆証書遺言の書き方

(1)「負担付遺贈」タイプの遺言書の書き方

例1

遺 言 書

遺言者 佐藤太郎は、次のとおり遺言する。

1 遺言者は、遺言者の有する次の財産を、妻 花子の介護・扶養を条件に長男 一郎(昭和○年○月○日生)に遺贈する。

(1) 土地 所在 愛知県名古屋市東区○丁目○番地

地目/宅地 地積/100.00平方メートル

(2) 建物 所在 愛知県名古屋市東区○丁目○番地

種類/居宅 構造/木造スレート葺2階建て

床面積/1階80.00平方メートル、2階70.00平方メートル

2 他の財産については、妻 花子、長男 一郎、長女 梅子に法定相続分に従って相続させる。

平成○年○月○日

遺言者 佐藤 太郎 印

(2)「負担付遺贈」タイプの遺言書の書き方のポイント

本件遺言書は、残されるであろう遺言者の妻の介護・扶養を条件とする遺言書で、いわゆる「負担付遺贈」の遺言書です。
負担付遺贈では、遺言者の提示した条件を受遺者である相続人(本件では一郎さん)が履行することで、遺言書の財産を受けることが出来ます。
この場合、「特定遺贈(目的物を特定して贈与する)」となりますから、遺贈する財産はできるだけ特定できるよう具体的に明示する必要があります。
土地・建物は登記簿に従って、記入してください。
日付、署名、押印は必須です。
忘れないように注意してください。

(3)標準的な自筆証書遺言書の書き方

例2

遺 言 書

遺言者 佐藤太郎は、次のとおり遺言する。

1 妻 花子(昭和○年○月○日生)に次の財産を相続させる。

(1) 土地 所在 愛知県名古屋市東区○丁目○番地

地目/宅地 地積/100.00平方メートル

(2) 建物 所在 愛知県名古屋市東区○丁目○番地

種類/居宅 構造/木造スレート葺2階建て

床面積/1階80.00平方メートル、2階70.00平方メートル

2 長男 一郎に次の財産を相続させる。

(1) ○銀行○支店の遺言者名義の定期預金

(口座番号○)のすべて

3 長女 梅子に次の財産を相続させる。

(1) ○銀行○支店の遺言者名義の定期預金

(口座番号○)のすべて

4 この遺言の遺言執行者に下記の者を指定する。

愛知県名古屋市中区丸の内○丁目○番地

弁護士 鈴木 次郎

平成○年○月○日

遺言者 佐藤 太郎 印

(4)標準的な自筆証書遺言書の書き方のポイント

本件遺言書は、標準的な自筆証書遺言です。
「相続させる財産」は、できるだけ特定できるよう具体的に明示する必要があること、土地・建物は登記簿に従って記入すること、日付、署名、押印は必須であることは例1と同じです。
本件では「遺言執行者の指定」をしています。
遺言内容を実現させるために動いてくれるのが、遺言執行者です。
遺言執行者の指定は、遺言でしかできません。
遺言執行者は未成年者・破産者以外は誰でもできます(相続人も可、指定しなくてもよい)。

3 遺言書の封筒の書き方

(1) 表は「遺言書在中」と書きます

(2) 裏は

「本遺言書は、遺言者の死後、未開封のまま、家庭裁判所に提出のこと」

「平成○年○月○日
遺言者 佐藤 太郎 印」と書きます

押印箇所は封印の箇所と署名の下の2箇所になります

4 撤回・変更の方法について

  • 遺言の撤回・変更はいつでもできます
  • 一部撤回・変更は加除訂正の方式に従ってください
  • 変更は前の遺言書の方式にとらわれません
  • 全部撤回は破棄で足ります
  • 遺言書が複数ある場合は、「日付の新しい方」が、有効となります

5 遺言書の保管方法について

自筆証書遺言は死後、紛失することなく、発見されることが、大切です。
そのため、弁護士や信頼できる第三者、貸金庫に預けることや信託銀行の遺言保管サービスを利用するなどの保管方法があります。

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